最近私の楽しみは昭和のおもちゃで遊ぶことです。自分が子どもの頃に遊んでいたおもちゃを美術館のお土産屋さんで偶然に見つけて、嬉しくなってついつい大人買いしてしまいました。大人買いと言っても二つのおもちゃで1000円以内でしたけれど、まだ同じものが販売されているのが嬉しくってテンションが上がって買ってしまった感じです。
ひとつはローリングルーラーというものです。女の子なら一度はこれで遊んだ思い出があるのではないでしょうか?丸い形の歯車の中に穴がいくつか開いていて、その穴にペンを入れて大きな丸い歯車に合わせてグルグルと歯車を転がします。するとお花のようなきれいな模様が描けるのです。
歯車の大きさを変えたり、どの穴を使うかによって色々な種類の綺麗な幾何学模様を描くことができます。スピログラフとも呼ばれているおもちゃです。なんでこんな模様が描けるのか本当に不思議です。途中でペンの色を変えたり、描けた模様に色をぬって大人の塗りえをしたり本当に楽しいです。また理系好きとしてはこのローリングルーラーで描ける線の軌跡を関数で表すとどんな式になるのかとっても興味があります。
二つ目はリリアンセットです。パッケージにニッチング手芸とかいてあるリリアンが編める道具とリリアンの糸がセットになっているものです。これも懐かしいですね。リリアンのさらさらとした糸の感触、綺麗な糸の色に子どもの頃夢中になりました。最初星形に糸をかけてあとはひたすら器具の突起にかけた糸を下からすくい上げて編んでいきます。メリアス編みの機械を小さくした感じです。これでリリアンを編んで何に使うというわけではないけれど、とにかく糸を変えたりして編むことが楽しかったですね。ひたすら長く長くリリアンを編んでいたのを覚えています。手芸って言葉がぴったりのおもちゃです。
今はおもちゃもびっくりするくらい進化しています。そんな中こういうアナログな昭和のおもちゃに触れるとなんか懐かしくもありほっとしますね。